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森に入るまでうんち禁止だかんね

PCMAXで知り合った彼女は２０歳になったばかりの、ちょっとお下劣な可愛い子ちゃん。
キラキラ光る瞳を見る限り、とてもそんな趣味があるとは思えない。

どんな趣味かって？

人前でうんちすること。

そのことをカミングアウトされたのは三回目のデートの時。

「ねえ、私のうんち見てほしい」

そんなことを耳元でささやかれた。

最初はトイレでうんちを見守るだけだったが、だんだんエスカレートし、ベッドにポリ袋を敷いて、その上で脱糞するようになった。
可愛い顔とは真逆のグロテスクな極太ウンコに度肝を抜かれた。
実は俺もその手の趣味があって、悪い気はしない。
ウンコをスマホのカメラで写したり、割りばしでウンコをかき回したりして遊んだ。

「今度さ、どっかで野グソしてみない？」

と下品なことを口にする彼女。

「俺もするのか」

「ふたりで野グソするのも悪くないわよ」

「じゃあ今度郊外にドライブに行こう」

「森がいいわね。森林浴しながらウンコするなんてさ」

夢見るようなキラキラした瞳。

「森へ行きましょうよ　娘さん。♪　ラララ　野グソしに　ラララ♪　ってか？」

「森に入るまでうんち禁止だかんね」

「当然だよ」

抱き合った。

ふたりでお尻並べて仲良くブリブリ

郊外の道を車でひた走る。

目指すは森林公園だ。

「人がいないところを選ぼうな」

「でも少しは人がいた方が興奮するわ」

「下手すると警察が来るぞ」

「逃げればいいじゃん。車で」

「阿呆か」

その公園は森に面している。
渓流も流れ、人々は気ままに釣りをしたり、バーベキューをしたりして休日のひとときを過ごしている。
森林の中を歩く散歩コースもあり、俺たちはとりあえずその径を歩いた。

「お腹痛くなってきた。うんちした〜い」

体を密着させてくる彼女。

「でもこの辺じゃ無理だろ」

どんどん歩き、奥の方まで来る。そのあたりにはもう人影がなかった。
アスファルトと樹々を隔てる柵が一部は損していて、樹林の中に入っていけそうだった。

「あっち行ってみよう」

先に柵を越えると、彼女の手を引いた。
うんちを我慢しているのか、口数が少ない。

その樹林の中には空き缶やコンビニ弁当のプラスチックが捨てられてあり、ここで食事した人がいたことを物語っている。
直射日光を逃れて入ってきた人がいたようだ。

奥に進み、適当な野グソの場所を探す。

「もう我慢での限界。私ここでいい。ここでうんちする」

振り返ると散歩道がすぐそこに見える。
ということは、散歩道からもここが見えることになる。

―歩いている人もいないし、いいか―

「じゃあここで」

二人並んで下半身を脱ぎ、ウンチングスタイルになった。
男と女の生尻に森の風が吹きつける。


ブリブリ・・・・ブリッ！

ブウウッ！　ベチャベチャブロロ・・・プゥゥウウ

我慢していたうんちが一気に出てくる。

こげ茶色の地面に、黄土色の糞が広がる。

シュウウ・・・

彼女の小便が飛ぶ。

彼女をチラ見した。
至福顔だった。

「野グソって気持ちいいね」

「犬の気持ちが分かるな」

ほぼ同時に終り、尻をふいて散歩道に戻った。

引き返す途中、若い女性二人がいたけど、俺たちの方を見て怪訝な顔をしている。
二人でひそひそ話をし、たまにこっちを見る。

―野グソ、見られたか？―

どきどきした。
少し人がいた方が興奮すると言った彼女の気持ちが理解できた。

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